各期活動32期同期会

来られなかった仲間へ -32期同窓会報告―

去る1月27日(土)、32期生の同窓会が行われました。当日はキエサ先生、迫先生、飯野先生、近藤先生、林直人先生にお越しいただき、60名を超える仲間が集まりました。しかし、52歳となった私たちは同期生であった林能英君と藤原次彦君を失っていますので、彼らに会うことは永久にかなわず、また、このたびの宴に来られなかった仲間も3分の2ほどいると聞きました。私は、仲間を代表してこの原稿を書くにあたり、レデスマ先生はじめお世話になった諸先生方、それから当日会えなかった多くの仲間に届くようにこの報告を書きたいと思います。
当日、明るいうちから参加できる人は栄光学園の新校舎を見学するために午後2時に同窓会館に集合しました。でも会計の梅原君に夜の分の会費を払い受け取った名札を胸につけるまではお互いに相手が誰だか半信半疑。「オレって、この人たちと同じくらいジジイなの?」。私たちの学年には恐るべき生徒指導部長壱岐先生がいるので、2時間以上にわたって新校舎を案内してもらいました。高2の教室で出会った在校生に尋ねました。「壱岐先生、どう?」「おっかないです」。やっぱり。同窓会館に戻ってきたらもう4時過ぎ。会場の予約は5時ですからそろそろ行かなければ!ところが、同窓会館の鍵を閉めないと壱岐先生は出発できないのに、戻ってこない人が何人か。誰かが「ああ、そういえば何人か、○○〇吸ってると思う!ほら、あの頃と同じあの場所……。」コラコラ。
何とか5時には間に合って、先述の先生方を迎え、小枝君の名司会(!)で宴の始まり。はじめに籾山君・譲原君が藤原君の思い出を語ってくれて、その後原君の音頭で乾杯をしました。しばらくの歓談・食事の後、全員が一言ずつ挨拶をしました。
みんなの挨拶を聞いていた私の受けた印象は、久方ぶりに出会った私たち仲間は、52歳になった今でもみんな「戦っている」ということでした。戦っている場、戦っている相手は人それぞれでしたが、最初に入社した会社で引き続き戦っている人、とうに元いた会社を飛び出している人、「もうすぐ今の会社を退職します」という人もいました。「近々テニス部の後輩たちとテニスで対決するんだ!」というのもある種の戦いですし、バンド活動を再開している、というのも新たな挑戦だと思います。戦っていない人はいないように思いました。それから昔の仲間たちは、驚くほど優しかったです。直接話の出来た人はそんなに多くはなかったのですが、会場全体が優しさに包まれていたように感じました。私自身は、卒業後は会う機会のなかった人たちが多かったのですが、34年の月日を感じさせないくらいお互いの存在を認めあえる仲間が、こんなに大勢いることを本当にありがたいことだと思いました。宴は5名の先生方のご挨拶も頂戴し、最後にみんなで記念写真を撮ってお開きとなりました。
当日はお越しになれなかった先生方、そして同じく会えなかった多くの同期の皆さん、また同窓会をしましょう。今度は誰と会えるか、楽しみにしています。
当日、幹事をしてくれた内藤君、壱岐君、その他の係の皆さん、ありがとうございました。それからわれわれの挨拶が長引いたため、宴会の時間を15分伸ばしてくださった広東料理「千馬」さん、ありがとうございました。本当はちょっと心残りだったんです。何しろみんな優しいから1時間以上も挨拶が続いている中、誰も料理を食べようとしないんです。手つかずで残っていたあの唐揚げ、うまそうだったな……。

蒲原 豊治 (32期)