歴史・文学散歩風薫る横浜山手の洋館巡り

実施日:2018年5月25日(金)

10日前に停年退職したばかりで、初めてこの歴史文学散歩に参加しました。今回のテーマは表題の通り。JR石川町駅(南口)に10時集合。参加者は、総勢14名でした。
幹事の三春氏より、コースの建物写真付きのパンフが配られ出発。①山手イタリア山庭園ブラフ18番館、②同庭園外交官の家へ。この庭園は、JR石川町駅を見下す崖(ブラフ)の上に作られたもの。①・②は平成3年から整備公開されている庭園に移築されたとの事。③横浜山手・テニス発祥記念館。趣旨(洋館)とは外れるが、テニスコートを脇目に記念館に足を運ぶ。1878年(明治11)に日本初のテニスクラブが設立された由。④山手洋式公園へ。横浜居住の外国人の間に山手方面に専用の遊園地を望む声があり、1870年(明治3)に開園したそうです。ここで丁度昼時になったので、空いたベンチを使い昼食・歓談しながらの休憩。
午後は、⑤本牧山妙香寺からスタート。裏道を抜けお墓の横を通ってお寺に到着。このお寺、過去には度重なる全山焼失の憂き目に逢うも復興。また当山は、「君が代発祥の地」、「日本吹奏楽発祥の地」でもあり、西洋文明発祥の歴史を紐解く絶好の地でもあったとの事。三春氏、大島氏等より、詳細な説明を受け、勉強になりました。
山手本通りに戻り、元町公園を目指して進めば⑥ベーリック・ホール、⑦エリスマン邸、⑧山手234番館の3つの洋館が見学出来ます。⑥は現存する戦前の山手外国人住宅の中で最大規模の建物で、設計はアメリカ人建築家J.Hモーガン。2000年迄寄宿舎として使用され、その後横浜市が買取、復元し2002年(平成14)から公開しています。⑦の設計は日本の「現代建築の父」と言われるチェコ出身の建築家A.レーモンド。1982年に解体されましたが、1990年(平成2)に再現されました。⑧は1927年(昭和2)に外国人向けの共同住宅として建設。設計は建築家の浅香吉蔵。戦後米軍接収を経て、横浜市が歴史的景観保全の為取得し、1999年(平成11)から一般公開されています。
そこから⑨外人墓地の入口まで行きました。暫しメンバーで歓談。基本的に内部は非公開だが、3~12月の土日祝は公開しているとの事。
最終目的地である、港の見える丘公園に向います。公園内はバラや各種の花々で庭園が綺麗でした。 ⑩横浜市イギリス館は、1937年(昭和12)に英国総領事公邸として、現在の地に建てられました。1969年に横浜市が取得し、2002年(平成14)から一般公開しています。⑪山手111番館は1926年(大正15)に、前出J.H.モーガンが設計し建てられました。ローズガーデンを見下すスペイン風洋館は、彼の代表作の一つと言われています。
これで予定のコースは終了。みなとみらい線・元町中華街駅にて、15時頃、解散となりました。

最後に、初参加の私の感想を少しだけ。
I.今回廻った洋館は全て入館料無料!30年間住む横浜市の凄さに感動し、誇りに思いました。サッカーW杯から引用。『横浜半端ないって。』
II.「歴史文学散歩」に初めて参加してみて本当に楽しめました。『歴史が学べる。運動にもなる。諸先輩・後輩方とお喋り出来て、交流出来る。』

古山 健 (20期)

ブラフ18番館の前にて集合写真(2018年5月25日)