ホーム活動報告・会報記事同窓会事業EIKO 70th Anniversary FESTA コンサート

同窓会事業EIKO 70th Anniversary FESTA コンサート

栄光の皆さんに会うと何やらほっとするのはなぜでしょうか。世代を超えて、ことばと感性を共有できる安心感があり、改めて10代を過ごした6年間の貴さを実感します。今回の70周年コンサートも、沢山の方が参加してくれましたが、どこか共通した「栄光色」のようなものが音楽に漂っていたのではないでしょうか。ステージに参加してくださった皆さま、そして、運営にご尽力くださった皆さま、ありがとうございました!
コンサートは、私も含めた3人のソリストのコンチェルト祭りで、48期の高橋宗芳さんがサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」、56期の鈴木隆太郎さんがラヴェルのピアノ協奏曲を私の指揮で演奏し、私はベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の弾き振りでピアノも弾かせていただきました。また、後半には、吉田秀文先生とメサイア・ソサエティによるヘンデル「メサイア」が抜粋で披露されました。
実は、私に最初に指揮法やスコアの読み方の基礎の手ほどきをしてくださったのは、校歌の作曲者でもある音楽の沖喜英雄先生です。沖喜先生は、私の期と入れ替わりに栄光をお辞めになったので本来接点がなかったのですが、1期上の高橋広行さんが作文コンクールで沖喜先生との運命的な出会いを綴って入選、作文コンクールの冊子で興味を抱いた私を高橋さんが沖喜先生宅に連れて行ってくれました。そう考えると、栄光の作文コンクールが私の人生に意味を持ったと言っても過言ではなく、出会いとは面白いものです。今回その高橋広行さんがヴィオラで参加され十数年ぶりに一緒に音楽できたのも、個人的にとても嬉しいことでした。

内藤 晃 (52期)