日頃より、同窓会活動にご理解とご協力をいただきありがとうございます。
改めまして、本年5月の定期総会で同窓会長に選任いただきました37期の河原光博です。
会長就任にあたり会員の皆様にご挨拶申し上げるとともに、本任期の同窓会活動について、ご説明いたします。
母校栄光学園も大船移転から来年で60年となり、この4月に71期生が同窓会員の仲間入りをしました。1期から71期まで1万2,081人の会員の皆さんにとって、私たち新執行部はちょうど真ん中の世代と言えます。
新執行部は、28期の高橋副会長・30期米山総務部長のお二人以外はグスタフ・フォス神父様が栄光を去られた後に入学した、「ポスト・フォス世代」です。私たち37期生も、フォス先生が理事長を退任された翌年の1983年に入学しています。とは言え、当時は大勢の神父様が修道院にいらっしゃり、創立初期から活躍された先生方も現役で教鞭をとられていました。校内にも、様々な場面でフォス先生を感じることが多かったように思います。
また、私は67期生の父でもあります。修道院は閉鎖され神父様もいなくなり、新校舎建設のために2年間はプレハブ生活。さらには上智学院に法人合併されるなど激動の6年間でしたが、30年ぶりの「第2の学園生活」では、私の在学当時と変わらない学園の温かい教育方針に、保護者として安心してお任せすることができました。
母校栄光学園には、中学・高校の人格形成のための大切な時期に、親子ともども温かく育んでいただいたという感謝の気持ちで一杯です。(兄も34期生でお世話になっています。重ねて御礼申し上げます)
ここ数年の学園の変化とともに、同窓会の活動も新たなステージへと変化しています。
山田前会長の任期では、同窓会ホームページの全面刷新と運用体制の整備を行いました。Web版同窓会名簿”EACON”も、システム改修を重ねながら、冊子版ではできなかった検索機能の充実により、若手OBにも活用いただけるWeb名簿になっています。また、SNSも活用し、Facebook同窓会公式ページで記事を配信中です。
同窓会報”The Eiko Alumni”は、2022年4月の第97号から念願のフルカラー版にリニューアルしました。本年10月発行予定の第100号にも大いにご期待ください。
また、イエズス会校4姉妹校同窓会の共同企画イベントの開催や、各地方支部の設立支援の取組みなども進めております。
私が同窓会活動に参加したのは、2017年に学園の”高1OBゼミ”講師選定の幹事団に加わったのがきっかけでした。同年5月からは常任委員として同窓会活動に参加。また、いくつかの特別委員会メンバーとして同窓会活動にかかわって来ました。中でも2019年から2年間組成した”栄光学園同窓会のビジョン検討特別委員会”では、メンバーと議論しながら、座長として同窓会の歴史を学び組織の在り方を考えて参りました。
※本特別委員会の検討内容は、同窓会報”The Eiko Alumni”第92号~第95号に掲載しております。最終報告は2021年5月の総会でご報告していますが、概略はAlumni第96号に掲載しております。(いずれも同窓会HPで参照いただけます)
2023年度は、同窓会創設70周年と同窓会報”The Eiko Alumni”の100号発行という、大切な節目の事業が控えています。会員の皆さんのご期待に沿えるよう、執行部一同務めて参ります。至らない点も多いと存じますが、何とぞ暖かいご支援をお願い申し上げます。
また、本任期の2年間は、様々な点で「過渡期」である当会にとって、今後の基盤をつくる大切な期間と認識しています。まずは会費について2022年10月より”財務検討特別委員会“にて検討を進めています。1986年に現在の「年会費2,500円・4年に1回1万円納付」となって37年。環境の大幅な変化とインフレ等により、現在の納入率水準・会費水準が今後の会運営にマイナスの影響を及ぼすことがあってはなりません。”財務検討特別委員会“の検討内容を踏まえ、今後数十年の財務基盤の安定運営に向けた方策を検討し、導入する所存です。導入に向けては、次回以降の総会にて会員の皆様の決議をいただける様、今後の”The Eiko Alumni”等で検討状況をお伝えしていきます。
伝統を大切にしながら、我らが母校”栄光学園”が創立以来大切にするDNAを継承し、学園のさらなる発展と卒業生同士の交流の促進に努めて行きます。我らが母校の永続的な発展は、私たち同窓生一人ひとりの行動にかかっています。私たち同窓生の活躍が母校の発展に直接寄与すると考えると、1973年にアルペ神父様が提唱された“Men for Others, with Others”の要諦は私たち自身の中にある、と言えるかもしれませんね。
山田前会長の掲げられた”人を繋ぎ人が繋がる同窓会”という思想感を受け継ぎながら、私たち栄光学園同窓会は“Men for Others, with Others”の精神をベースに、「何をしてもらうか」ではなく、「自分に何ができるか」を考え実行する組織であり続けることを、就任にあたっての私のお約束とします。
これからも、全ての会員の皆さまの下支えとなることを常に忘れず、母校栄光学園、栄光学園後援会、各姉妹校同窓会とも協力しながら、躍動感と安心感が共存する組織にして行きます。ずっと離れていた会員が肩肘張らず戻って来られる暖かい「家」として、また70年以上の幅広い世代を繋ぐアンカーとなれるよう、様々なことにチャレンジして行きます。会員の皆さまには、同窓会事業により一層のご理解とご協力をいただけますよう、また同窓会活動に積極的にご参加いただけますよう、引き続きよろしくお願い申し上げます。
栄光学園同窓会 会長
河原光博 (37期)