
本年5月10日の2025年度栄光学園同窓会定期総会において再任いただきました。引き続き、多くの先輩方が築いてきた当会の輝かしい歴史と素晴らしい伝統を発展させ次の世代に引き継いでいけるよう、同窓会執行部・幹事・常任委員・事務局等と力を合わせ、全力を尽くしていく所存です。会員の皆さま方には、より一層のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2期目を迎えるにあたり、1期2年間を振り返るとともに、次の2年間への思いをお話しいたします。
就任1年目の2023年度は、当会発足70周年の節目の年でした。また、2023年5月の新型コロナウィルス感染症5類移行を経て、対面でのイベントが復活した年でもありました。
当会も、70周年事業として、2023年10月に「スポーツ大会 & 恩師なつかしの授業」、2024年2月に「70周年記念パーティー」を開催。また、The Eiko Alumniは2023年10月に記念すべき100号を発行。2022年度からフルカラー化し、魅力ある特集記事を中心に紙面を構成しています。
2年目の2024年度は、定例事業に着実に取り組むとともに、栄光祭「OBの部屋」での栄光ヒミツキチによるパネルディスカッションや10月のスポーツ大会等、近年スタートさせた新しい事業を「定例事業」として継続的に運営すべく取り組みました。また、会費について、銀行口座引落を推進し会費納入率の維持向上につとめるとともに、従来のコンビニ払込を口座振込に変更しました。オンライン会員名簿EACONで自身の会費納入状況を確認できる機能を実装する等、2022~2023年度に「財務検討特別委員会」で検討した諸施策を着実に遂行しました。
この2年間で、各期同期会や支部活動等が大変活発に開催されるようになりました。コロナ禍を挟み、会員の皆さんの自由な発想により同窓生をタテ・ヨコに繋げる取組が次々に生まれていることは、1期から73期まで3世代に渡る1万2000人の会員を繋ぐ新たな潮流だと感じています。2025年度も、引き続き会員同士の交流を促進し、年代を越えた会員交流の場を提供していきます。あわせて、当会の現状と昨今の世の中の変化を踏まえた諸課題の解決に引き続き取り組んでいきます。
具体的には、運用開始から10年を経過したオンライン会員名簿EACONの「会員情報の維持管理と利活用」について、今後取り得る手段の検討を踏まえ、諸施策を実行していきます。また、会費については、まずは会費納入率の向上に向け、歩みを止めず前進解決していきます。想定以上のスピードで進んでいる物価上昇等を踏まえ、当会の永続的な運営を前提に、コスト面を意識したより効率的な運営に取り組みながら、適切な収支バランスについて具体的に検討していきます。
2026年4月に法人合併から10年の節目となるイエズス会姉妹校各校の同窓会(六甲伯友会・広島学院翠友会・上智福岡泰星会)ならびに上智学院とは、各会と連携した合同イベント等、これまで以上に積極的に共同事業を推進していきます。なお、上智学院の理事(中等教育担当)に前校長の望月伸一郎先生が就任されました。これまで以上に密な連携がとれるものと期待しております。
昨年よりご案内の通り、母校栄光学園は2027年に創立80周年を迎えます。
記念事業の第1弾として、7月に体育館に空調設備が設置されました。在校生は1学期のスポーツ大会から冷房の効いた体育館で競技に臨んでおり、夏休みの部活動・2学期の授業も厳しい暑さを原因とする体調面の不安が大幅に軽減されたことは、大変喜ばしいことです。また、同窓生も在学中には味わえなかった「涼しい体育館」での活動が可能となりました。Alumni104号6ページに写真を掲載しておりますので、ご覧ください。
いよいよ、今年度から大講堂のフルリニューアルに向けた動きが本格化します。現在の大講堂は1964年の大船移転時のままほとんど変わっておらず、いわば「半世紀以上前の仕様」となっています。空調設備ももちろんですが、余裕をもった席配置など現代の中高生の体格の変化にあわせたレイアウトへの変更は必須です。暑さ対策の面でも、昨今の暑熱により1学期の終業式・2学期の始業式は大講堂では行えず、小学生の受験希望者の保護者向けに秋に開催する学校説明会では、暑くならないように雨乞いならぬ「涼乞い」をしている始末です。母校栄光学園が、一人ひとりの生徒の可能性を信じ大きく伸ばすことで、世の中に貢献する人物を多数輩出し続けるためにも、時代に合わせた施設整備はベースとなる大切な事業です。
記念事業の総工費は10億円を予定しており、募金目標額は3億円です。母校栄光学園の未来に向け、同窓生の皆さまからより一層のお志を賜りたく、なにとぞよろしくお願いいたします。
なおご寄付いただいた皆さんのお名前は、大講堂のエントランスに設置する予定の芳名板に掲載させていただきます。また、累計30万円以上の寄付をいただいた方(グループ)は、リニューアルされる大講堂の椅子にご自身(グループ)のお名前とメッセージを刻んだ記念プレートを取り付ける予定です。
募金は2028年度まで継続しますので、昨年募金にご協力いただいた皆さまも含め、温かいお志を賜りますよう、重ねてお願いいたします。80周年事業募金は「未来EiKO募金」の仕組みを活用していますので、所得税・住民税における税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けることができます。
会員の皆さん一人ひとりのご理解とご協力を、引き続きよろしくお願いいたします。
(Alumni104号より)
栄光学園同窓会 会長
河原光博 (37期)