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「栄光学園同窓会のビジョン検討」特別委員会のご報告

河原光博、村井基彦 (37期)

2019年度に設置された「栄光学園同窓会のビジョン検討」特別委員会は、2020年度も活動を継続して参りました。2019年度は、主にこれまでの同窓会の活動をライフタイムに対する時間軸に整理、可視化することにより、今後の検討のベースを整えました。2020年度は、上半期に若手会員のニーズを把握し事業運営のヒントとすべく、卒業3年目(大学3年生)の同窓生との懇談会を試行しました。これらは、既にALUMNI93号・94号でご報告して参りましたので、そちらに目を通していただければ幸いです。
さて、2020年度下半期では、同窓会活動のベースとなる組織体系や理念に立ち返り、現在の同窓会の組織や活動形態、会則や内規等を、現状の課題の共有も含めてディスカッションを行ってきました。
本特別委員会は、上半期に引き続きZoomによるオンライン会議で開催しました。下半期になると接続でのトラブルもほとんどなく、少々のトラブルも落ち着いて対応できるようになりました。また前後の予定の合間に「今日は最初の30分は出られます」等、移動時間を考慮せず自分の時間の許す範囲で参加できるようになり、昨年度までより幅広いメンバーに出席していただけました。特に若手メンバーからの要望が強かった情報インフラの活用により、参加者の裾野が広がりこれまでよりも多様な意見を持ったメンバーと議論できたという実感があります。
本稿では、直近の検討内容について一部をご紹介します。

同窓会の組織は?

会員の皆さんの中でも、同窓会の組織体系をご理解されている方は決して多くは無いと思います。図1は同窓会のHPに掲載されている組織図に、数字も含めた注釈を少し加えたものです。

図1:同窓会組織図(同窓会HPに加筆)

2021年3月卒業の69期生まで毎年約180人ずつの新入会員を受け入れ、現在会員の総数は11,000名を越えて来ています。同時に、期委員と支部委員が320名いることも分かります。期委員はそんなにいるのか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、卒業時に各クラスから1名と考えると、1学年4名×69で276名となります。これに支部委員が加わると320名ほどになります。
同窓会の会則では、この約320名は「代議員」として年1回の総会に出席することとなっています。会場であるアロイジオ会館の収容可能人数を考えると、全員が総会に参集するとなると会場の変更などを検討する必要があります。もちろん、実際に全員が参集すること今までありませんでしたが、総会は「同窓会の最高意思決定機関」として会則に規定されています。同窓会の意思決定の透明性を高め、幅広い会員の意見を尊重する観点からも、本特別委員会では、今年度進んだZoomなどの情報インフラを活用したオンライン併用での開催や、会の進行の仕方などについて議論しております。

議論をして改めて感じること

昨今盛んに言われている” SDGs”とはやや趣は異なりますが、山田会長から本特別委員会に投げかけられていることも、実のところ「持続可能な同窓会活動の在り方」ではないだろうか、と議論を通して改めて感じます。図2は2019年度の議論で整理された同窓会の事業活動と本特別委員会からの提案です。OBゼミとの連携による「OBフォーラムの定期開催」やウエビナー(オンラインセミナー)化などは、本特別委員会での議論に参加いただいた執行部のメンバーを中心に2020年度に実現しています。

図2:同窓会の各種事業やイベントの整理と提案

本特別委員会では、こうしたイベント等の事業・活動の整理だけではなく、会則を読み直しながら会費や広報の在り方などについても議論をしています。実際に会則や細則を丁寧に読みながら同窓会の事業や運営を議論してみると、同窓会の長い歴史の中での貴重な経験や知見が細部に活かされており、諸先輩方の知恵に気づかされるとともに、これまでの労苦に頭が下がる思いです。
一方で、構想中の「ビジネス部会」(仮)が目指す、会員の持つ多様な知見を幅広い世代の会員の「ビジネスにおける成功」に活用したいという取組や、66期生による「栄光学園大学」(※)と称した在校生・卒業生にオンラインで学びの場を提供することを目的とした取組など、世代の枠を越えた縦の繋がりに着目し、会員の多様な発想による活動をタイムリーに後押しをして行きたいと考えています。会員の多様な活動をタイムリーに把握しサポートするためには、会員のニーズを広く吸い上げる仕組みの構築や機動性の高い組織づくりなどが求められると感じます。

※最近は「栄光学園大学RADIO」と称し、YouTubeで定期的にラジオ番組を配信をするなど進化し続けています

本特別委員会では、これからの同窓会運営にあたりベースとなる考え方を残りの時間を使って引き続き議論し、論点を整理をしていきたいと思います。