校庭で夏祭りがあった。舞台で色々あったがこの舞台を覚えているのは、舞台に先生方に一列に腰かけて並んでもらい、大きなキャンバスを前掛けにして持ってもらって床屋をやったことだ。
髭剃りはバケツと掃除のほうきで順番に顔を右から、次に左から剃った。頭を洗うのは雨天体操場の2階の窓からバケツでかけて洗った。見ていたみんなは驚いたけれども、先生はやられて喜んでいたし、生徒も腹を抱えて笑った。
普段の勉強は厳しかったし、登下校時には天狗さんがジープで校門から田浦駅までの生徒の通学態度監視があり、構内では来校者へ挨拶、不意の朝の服装・爪・ハンカチの検査があり、遅刻すれば訓育主任（天狗さん）の所へいって黄色い紙（教室への入室許可証）が必要だったし、赤座布団の点数を取ると落第は当たり前と言われた程厳しかった。
入試試験の前に栄光はスパルタ教育といわれたし、事実厳しかったがこんな一面もあったが、夏祭りも対照的に思い出す。
八木 隆明 （2期）