人生の中で感謝することは数多くありますが、最高に感謝すべきは栄光で楽しく過した中高6年間に受けた筋の通った考え方です。その教育のために10ヶ国から来られた15人の神父様と神学生の先生方が徹底的に無私のMen for Others with Othersの精神で、賛同する日本人の教職員の方々と共に我々2期生を育てて下さいました。「栄光精神と呼ばれた正しい生活態度が身に付けば成績は自然に良くなる」と、フォス校長先生は常に言っておられ、栄光が東大入学率だけで評価されるのを嫌っておられました。
日本管区長を勤められたアルペ神父とニコラス神父は後にローマ本部でイエズス会総長になられ、栄光でフォス校長の下で教えられて上智大学の名学長も勤められたピタウ大司教は聖ヨハネ・パウロII世教皇の直接の指名で世界のカトリック校の統括をされたこと等から、イエズス会が多くの人材を日本に送って下さっただけでなく、中でも特に優秀な人材(財)を送って下さったことも感謝すべきことと思います。
世界の為に何をすべきかよりも、目の前の選挙に勝つことしか考えない最近の政治家、利己的な主張で争う世界の多くの指導者等、栄光精神で積極的に立ち向わなければならない時に栄光の教育が望月校長の下で力強く引き継がれていることは非常に有難いと思います。
木村 芳正 (2期)