ホーム活動報告・会報記事支部等活動栄光山岳部同窓会、天狗さんの10回忌に開催

支部等活動栄光山岳部同窓会、天狗さんの10回忌に開催

創立者のハンス・シュトルテ先生(天狗さん)の誕生日(10月15日)に合わせて毎年開かれてきた栄光山岳部の同窓会が今年は体育の日、10月9日に12・13期が幹事を務めて開かれた。天狗さんが亡くなられて10周忌を迎えた今回は、横浜駅隣の崎陽軒の会場に、例年よりも多い34人を集めての会となった。
まず、菅田栄一会長(5期)の「山岳部が解散して42年経ってなお、これだけの方々が集まってくるのは、天狗さんの存在の大きさを示している。山登りだけでなく、人生のさまざまな場面でご指導をいただいた、人生の宝だった。この機会に改めて、天狗さんに感謝しつつ、会を進めたい」との挨拶に始まり、富山英昌氏(3期)の音頭で乾杯、渡辺勝利氏(12期)の司会のもと、出席者それぞれの天狗さんや山岳部、山小屋や、登山の思い出、現況などを語り合った。
最後に、現役時代、毎週全員で集まって唱えた「山の男の10の掟」と山岳部歌に声を合わせ、「涸沢の朝夕」「天狗隊の歌」などOB作詞の歌がこれに続き、最後に「Eiko High Forever」を高らかに歌い上げて、会を締めくくった。
栄光山岳部は1950年9月9日、横須賀の栄光学園構内の気象台跡で天狗さんと当時高校一年だった一期生有志による「天狗隊の歌」と「山の男の10の掟」の斉唱をもって始まった。以来四半世紀にわたって、丹沢から奥多摩、八ヶ岳、北・南・中央の日本アルプスの峰々などに400回以上の山行を重ね、1975年3月25日、天狗さんが南アルプス仙丈岳で24期生とともに部歌を歌い上げて解散するまで、一度の遭難事故もなく、大自然を教師に心と体の鍛錬を積んだ。
菅田会長があいさつで語られたように、数々の山行とともに天狗さんに鍛えられた経験が、私たちのその後の人生にとって大きな宝となっているのは事実であり、OBの中には、できればこれを単なる過去の歴史として風化させることなく、後世に伝えていきたい、という思いを持つ者も少なくない。現在、岩崎孝之氏(10期)を中心にその具体化が進んでいる。学園関係者のご理解、ご協力を期待したい。
なお、会場については、これまで横浜駅西口から歩いて15分ほどのホテル宴会場を使用していたが、参加者の高齢化に伴い、駅から至近距離に会場を移し、立食形式からテーブル着席形式に変えたが、価格、サービスともにリーズナブル、かつ同窓会コースを活用して費用を抑えることができ、多くの参加者から好評だったことを付記しておく。

南條 俊二 (13期)