『アラムナイ』92号でお知らせした通り、2019年秋から始動していた栄光学園同窓会関西支部の立ち上げですが、当初20年3月に計画していた設立総会はコロナ禍のため、直前で開催を断念しました。その後、幹事団で協議を重ねた上1年延期とし、コロナの感染状況を睨みながら、昨3月13日午後、全員zoom参加という形で設立総会の開催を果たしました。以下はそのご報告です。
栄光卒業生の行事らしく、まずは瞑目を行ってから、武優樹(66期)学生幹事の総合司会で開会、幹事団から金田真己(28期)事務局長からこれまでの経緯説明を含んだ開会の辞がありました。その後、山田宏幸(30期)同窓会会長による挨拶、引き続き六甲伯友会副会長山本裕計様、六甲伯友会事業委員会委員長岡本剣様、および広島学院翠友会関西支部副支部長三宅秀芳様による祝辞を頂きました。学校・職場等での姉妹校卒業生同士の出会いも紹介され、イエズス会学校の繋がりを感じました。続いて議事に移る前に、米国・シリコンバレーから参加された西義雄(6期)さんからのお話を伺いました。半導体研究者として日本の企業・アメリカの企業で働かれた後、アメリカの大学にスカウトされた経歴、そしてその経歴の中で学ばれた、個人レベルでの相互信頼に基づく国際的ネットワークつくりの大切さを説く西さんは、グローバルな活躍をされる卒業生ならではのものでした。
役員選任、会則制定、同窓会本部への登録の三議案とも承認された所で、金澤和夫(23期)支部長からの今後の活動方針説明があり、総会本終了。小休止を挟んで、金澤支部長の講演「関西はひとつ?ひとつずつ?―広域連合・万博・3空港」に移りました。兵庫県副知事として、もう一段元気の欲しい関西地域の活性化に直接に取り組まれている金澤さんの、関西広域連合、2025年関西万博、伊丹・関西・神戸三空港一体運用化に関わる講演に、関西歴の短い支部会員からも長い支部会員からも質問が出ました。スクリーンショットを用いた参加者の集合写真撮影を済ませてから、66期生(島崎克彦さん、武優樹さん)から4期生(小倉修三さん)まで、卒業年次が高い順に、参加者の自己紹介を行いました。
4期生・小倉さんが自己紹介の中で披露して下さった所によると、1960年代に一度、当時のフォス校長が来阪の折、関西地方の栄光卒業生(1期から9期まで)が集まった、とのことでした。その時点から計算すれば、今回の同窓会関西支部設立は60年近くの時間をかけて実現したプロジェクトという事になります。また今回の支部設立で、これまで失せがちであった栄光同期生・同窓生との繋がりのチャンスが出来た、と仰って下さった会員も少なからずおられました。幹事の一人として、この度成立を見た栄光学園同窓会関西支部が、在関西・関西と縁のある卒業生の広い交流の場となれば、と願っております。また会員の皆様の、支部活動への積極的参加を心よりお待ちしております。
西川 健誠 (34期)