支部等活動関西支部第5回総会報告

2024年11月10日午後、栄光学園同窓会関西支部は第5回総会を行いました。今回もリアル(於:AP大阪梅田東)およびzoom 上双方の、ハイブリッド形式での開催となりました。以下はそのご報告です。
今回も恒例の瞑目の後、春江尚彦幹事(53期)の総合司会により開会となりました。幹事団からは金田真己事務局長(28期)より開会の辞、金澤和夫支部長(23期)の挨拶の後、河原光博栄光学園同窓会会長(37期)より挨拶も兼ねて、科学の甲子園二連覇にダブルダッチ世界大会第三位といった文武双方での現役の生徒さんの活躍ぶりを伺った後、引き続きイエズス会兄弟校同窓会からのご来賓のうち、六甲学院六甲伯友会常任幹事山本裕計様、広島学院翠友会関西支部副支部長三宅秀芳様、上智福岡泰星会関西支部長原田耕作様よりご挨拶を頂きました。引き続いて議事を行い、2023年度決算、2024年度予算案の二議案とも承認された所で、議事は終了しました。
休憩の後、34期生の村松秀さんより、「公共のためのフロンティアづくりと、新たなコトづくりへの挑戦~NHK32年と近畿大学でのこれから~」というテーマで講演をいただきました。栄光卒業後は東大工学部に進学された村松さんですが、中高時代からのメディアの世界への憧れを実現すべく、1990年NHKに入局します。面接の際、「テレビメディアに入って、時代の最先端を見るだけではなく、あわよくば時代の最先端を作りたい」と志を述べられた由。NHK時代には境界越境的に幅広い分野の番組の制作に携わってきた村松さんですが、特に科学エンタメ番組「すイエんサー」作りのお話には引き付けられました。それに先立つこと5年ほど前、論文捏造に関わる番組の制作を通じて、予見される成果達成に汲汲とし探究のプロセス自体が蔑ろにされる傾向を科学界に見て取った村松さんは、「すイエんサー」の制作にあたりこれが科学・科学番組、という予見を一切はぎとって、女子高生アイドル達がお題の解決方法を徹底的に考え抜くプロセス(村松さんの用語を使えば「グルグル思考」)を前面に出し、そもそも「科学」という言葉を使わぬこととされたそうです。
フロンティアを超えることは大事だが、そうする際には公共性を伴っているかを問うていきたいと常々考えていた村松さん。その実践はテレビの外側でも・外でこそより積極的に出来るのでは、と思った村松さんは、2022年、NHKを退職、縁あって近畿大学総合社会学部に着任され現在に至ります。ゼミの学生さんと共に、人の心を動かし、豊かにし、幸せにする事をめざすプロジェクト(「コト作り」)をさまざまにプロデュースしているとのこと。新たな拠点となった大阪に関わるものとしては、「大阪エコー遺産アカペラツアー」(音の響きのユニークな建物・空間でアカペラグループが歌唱。NHK時代に手掛けていた「日本エコー遺産紀行」の大阪版)、「大阪城・超ランドマーク化計画」(大阪城が見える場所を地図上に落とす)、「博物館をTikTokでバズらせよう」(大阪市立自然史博物館とのコラボ。同館学芸課長の佐久間大輔さんも栄光34期)等。広義での栄光の精神Men for Others の精神に叶う活動といえましょう。
講演会終了後、スクリーンショットも併用の参加者の集合写真撮影、河原同窓会会長からの前日に入った廣川信隆さん(12期生)の文化勲章受章のお知らせ、金澤和夫支部長による中締めでもって、6期(久保義弘さん)から53期(春江幹事)までの計20名の集った会は終了しました。
この後は場所をニューミュンヘン曽根崎店に移し、懇親会となりました。フォーマル、インフォーマル、両方の話に、花が咲きました。
本支部も五年目に入ります。講演会と一体の総会の他にも、よりレクリエイショナルな催しも含む、かかわって面白い同窓会の企画を実現できれば、と思います。これからますます多くの方が本支部に加わり、兄弟校の卒業生との交流も含めて、当支部への活動へ積極的に参加を心から願います。

西川 健誠

集合写真