11月22日(土曜日)恒例になってきた栄光ヒュッテ行を行ないました。今回は紅葉を楽しみ、山岳部が寄付した薪ストーブの由来を記した銘板を見ることです。
昨年と同様に横浜駅北東口のファミリーマート前に9時集合して出発。
抜けるような青空の下、高速道路からは雪をかぶった富士山とやや茶色がかった大山がくっきり見えました。3連休の初日とあって渋滞しており、海老名SAで休憩したり、蓑毛の手前で薪を購入したりして、山小屋には12時すぎに到着しました。
山小屋前の広場の周囲はモミジやカエデが赤や黄色に色づき、メタセコイヤの葉が何とも言えない黄金色に輝いていました。今回はここで記念撮影となりました。
小屋に入ると窓を開け、ストーブに火を入れ、食器を用意し、ランプに火を入れます。各自が慣れたもので阿吽の呼吸で分担が決まり作業が進みます。
ストーブの薪から炎が上がるとOB会長の磯村正義さん(14期)の挨拶に続き、いつものように「山の男の十の掟」を斉唱し、山岳部時代にはできなかったワインで乾杯してストーブを囲んでの放談会になりました。
銘板は、「深山」と書かれた天狗さんの額の下の壁に打ち付けられています。「本薪ストーブ更新は栄光学園山岳部OB会からの寄付によるものです」と書かれた後に「故ハンス・シュトルテ神父によって1950年に結成された山岳部は、栄光ヒュッテ建設の中心となり、1975年に活動を終了するまで、1期から24期までの214名の部員が、日本各地の山々に400の山行歴を残しています」と山岳部の足跡がまとめてありました。銘板の位置が目立たないとの声もでましたが、栄光ヒュッテとともに山岳部があった証しを後輩に残すことができました。
その後は、たわむ床の修理、和室の畳の張り替え、小屋の備品が誰でもわかる棚が欲しい、薪を雨から守る薪棚のが必要という話が出ました。さらには携帯電話を使えるようにしたい、電気が必要だ、はてはトイレをウォシュレットにしてはと、年寄りの夢は小屋の中で膨らんでいきました。
最後に山岳部歌、栄光山小屋の歌、天狗隊の歌、涸沢の朝夕という栄光学園山岳部の定番を全員で歌って締めました。
栄光ヒュッテ利用の場合は、栄光学園同窓会ホームページの「会員サービスメニュー」の「山小屋利用の手引き」をご参照ください。
中川 聡 (24期)
