四期には大ミリオンセラーを書いた先生もいますが、彼の著書を取りあげてトクトクと語る無謀な同期生は、《エイコーの壁》にはばまれて、きっといないことでしょう。
格好の本を見つけました。『わたし 行きます ―回想 ヘルムート・ウルフ先生―』です。四期の梅津尚志君を編集長として2009年9月に刊行した400ページをこえる大著(先生の声のCD付)です。(《ウルフ先生回想文集刊行会》編集・発行)
四期生は、今は凍結・閉鎖中ですが、四期ホームページを持っていました。その中の企画で【仰げば尊し…師を偲ぶ】掲載を進めた折に、「ウルフ先生は・・・?」「誰も書かないのかなあ!」の声が聞こえもしました。でも、ウルフ先生については、そのホームページへの寄稿を募る以前に、立派な書物として『わたし行きます』が出版されていたのです。多くの栄光関係者のご協力でできた本ですが、多くの四期生も寸描「忘れえぬウルフ先生の姿」を寄せています。物理部ゥのこと、公教要理のこと、結婚や家庭のこと・・・。この名著の編集長をなさった梅津さんの言をご紹介します。
「四期ホームページの企画【仰げば尊し…】への寄稿が呼びかけられる一年前の2009年にウルフ先生回想文集『わたし行きます』が出版されました。この書の第三章「忘れえぬ先生の姿 ― ウルフ先生寸描」は、生前の先生の姿を活写するために、印象に残る先生の言葉や行為についての寸描を広く募って編纂した、いわばウルフ先生言行録です。寄稿は100編にのぼり、四期生からは27編が寄せられました。」
上でも触れましたが《四期ホームページ》は、数年前まで、四期生の情報交換と相互交歓の場でした。そこに記載されたほとんどの四期生からの貴重な寄稿を転載した文集冊子は、これまでに二冊発行されています。半寿記念に作成したその第弐輯『メモリーズ』には、この『わたし 行きます』執筆陣からの特別寄稿が載っています。この90ページの『メモリーズ』も今回のこの企画でご紹介できる《四期 この一冊》かも知れません。ヨソの期の同期会の活動を覗き見できる格好のツールかも知れません。
なお、今回ご紹介した『わたし 行きます』は、すでに完売そして絶版です。閲読をご希望の向きは、同窓会事務室をはじめ、鎌倉市図書館や周辺の公立図書館やカトリック教会に寄贈/収蔵されていますので、照会してください。
また、四期冊子『メモリーズ』をお望みの方のため、同窓会事務室に数十部をお届けしてあります。多分無料です。ご注文・ご高覧を。
鈴木 宙明 (4期)