2017年11月4日(土)ホテルプラム(横浜)において、15期同期会が開催されました。出席者数は27名、卒業50周年、互いが入学してから数えると56年という長い付き合いと年月は改めて感慨深いものがあります。
数えではちょうど古希を迎える方々が多く、また、多くがサラリーマンのため、第二の(職業)人生も終了という方々が多い年ごろです。一人1分スピーチをしていただいたのですが、多くは健康(病気)の話、孫の話、第三の人生の話となりました。 ・・・といったところまでは、諸先輩の卒業50周年の様子と変わらないと思いますが ・・・!
わが15期の世代を振り返ってみると、団塊の世代の真ん中、栄光では高一のときに田浦から大船への校舎移転、大学では全共闘運動、社会人としての中堅の時代はバブル経済と、「戦争を知らない世代」のトップランナーとしては、結構時代の流れの節目節目に立ち会ってきたということができます。そういう意味では、参加者の発言それぞれがいわば時代の証言という感じでしたが、その中のいくつかを取り上げると、現在進行中の分野では、M社で原子力発電所開発部門の幹部だったY君、大学では原子力工学科を卒業してそのまま原発開発の道に進み、退職後もその分野の仕事を続けています。原発事故後は厳しい状況にはあるのですが、世界規模での原発開発を推進しようという立場のようです。それには、参加者からも若干の異論も出ましたが、それも含め、メーカー側の原発開発史の生き字引の考えを直接聞けるのはいい機会でした。
同期には、上場企業の現役社長が3人いて、その一人の大手ゼネコンT社のI君が参加してくれました。筆者とは野球部の仲間です。十年くらい前の同部同窓会でマラソン(湯河原マラソン)に誘ったところ、その後も走り続けて、営業上、社内コミュニケーション上、結構役に立っているようで、何よりと思っています。サラリーマン人生、やはり、元気は大事です。ちなみに、リタイヤ組を含めると、同期から上場企業社長になったのは5人、統計的にみると、結構特異なのではないかと思いますがいかがでしょう。
全共闘運動の時代は公害の時代でもありました。その中で、カネミ油症対策に今まで取り組み続けてきたのがS君。大学闘争中は、比較的近いところにいたので、今も同じ目線で活動を続けていることには敬意を表します。
いわゆるサラリーマン以外には、お医者さん、音楽家、料理店主などがいますが、皆、バリバリの現役で、残念ながら、今回は欠席でした。
栄光学園という、ある意味、特異の世界のOBとしては、結構多様な人生かと思います。戦争ではありませんが、大学闘争の中、授業もないことも幸い(?)して、厳しい議論や(肉体)運動を通して、自分の思想や生き様をじっくり考える機会があったことも、影響しているのかと思います。
同期会は、基本的に元気な人、元気に会いたい人が集まるものですが、出席者は、みな、いい顔しているのにホッとしました。常任幹事のS君が都合が悪く、急遽幹事代行を務めたのですが、同期E-メールの輪を運営しているT君達の全面協力と、栄光同窓会の案内郵送システムの力で、無事、事務処理を終えることができました。IT時代をサラリーマン人生の真ん中くらいでむかえた世代としては、ITにも感謝です。皆さま、有難うございました。次は傘寿を目指して頑張りましょう。次回は、11月3日(土)です。
小林 一 (15期)