令和元年10月15日(火)午前11時。横浜駅西口のホテルに、同期生が三々五々登場です。青木先生が吉田君の、稲田先生が小山君の案内で、そして同窓会の山田会長も予定通りご到着。さらに望月校長も集合写真撮影間際に駆けつけて下さいました。無事喜寿を迎えたことを、お互いに祝おうという趣旨の懇親会の幕開きです。
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私たち9期生は10数年前から4月と10月の第三火曜日に、それぞれ横浜と東京で集まっています。名付けて三火会。1カ月程前に、永年幹事の奥澤君、清水君が9期掲示板に開催のご案内をアップ、都合のつく者が集い、団欒する趣向です。毎回、30~40名が参加しますが、数年前から開催時間が昼になりました。飲んだ後、家路につく通勤客で混む電車に乗るのはシンドイという声が大きくなったからです。
昨年秋の三火会で、東日本大震災直前に催した栄光卒業50周年懇親会同様9期全体に呼び掛け、喜寿の会を開こうということになりました。8年振りのイベント、前回の92名に対して今回何人が参加するか、幹事団も悩みながら当日を迎えました。
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結果は出席の返事があった61名が数名遅刻はあったものの、全員参加!この歳になると「忘れた」、「急に体調を壊した」などでドタキャンが出ること必至と覚悟していたのですが、杞憂に終わりました。
11時半、集合写真撮影。土屋君の指揮で「千里の波濤」を4番まで合唱した後、50周年懇親会以降に逝去された恩師、同期生のお名前を読み上げ黙祷。いよいよ開宴です。各円卓に椅子を配置、席は指定せず、各自お好みの料理を壁際のテーブルから取って、談笑に加わるスタイルは寛げる、多くの旧友と会話が弾むと好評でした。目算外れは、喜寿という年齢を考え、料理は量より質としたところ、皆さんの健啖なこと!開宴1時間であらかた料理がなくなりました。
途中、ご来賓にお話をいただきました。先ず望月校長が新校舎以後の母校の様子を披歴して下さいました。次に92歳、ご健在の恩師の中で最長老と伺う物理の稲田先生、そして英語の青木先生です。お二方ともに若干足が弱っておられるとのことですが、気力、知力は十分のご様子で、60年前の教え子との会話に花を咲かせていらっしゃいました。同窓会の山田会長から、一桁期生に対する敬意を表するご挨拶をいただきました。
同期生の中で、長年教職にあった利根川君、西君(北京とシンガポールでまだ現役の大学教授です)、吉川君から、体験を踏まえた我が国の教育に関する提言がありました。
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記念文集には同期生84名、恩師4名からの近況報告、栄光時代の思い出などに加え、50周年記念文集に投稿し、その後他界した同期生の分を再録しました。故人のご自宅に郵送したところ、それぞれのご令室から丁重なお礼状をいただきました。皆様に共通するのは、亡くなった夫を今もなお忘れずに、こうした形で生前の文章を通じて偲んでくれたことへの感謝のお気持ちです。 栄光時代の6年間を共に過ごした仲間の絆は、不幸にして先だった者も含め保っていくことの意義を感じました。
八木 英樹 (9期)