各期活動29期軟式庭球部同窓会

世の中の順番通りに29期も2022年度に還暦を迎え、まさに「同窓会ブーム」の年代となりました。
ことの発端は、2022年11月末、29期軟庭部(ここではあえてソフトテニスではなく「ナンテイブ」)の3人 石田、河北、高橋の3名が再会したのを機に、皆で一回集まりたいと盛り上がり、LINEグループを作成。河北氏の呼びかけであっという間に13名がグループに参加。SNSが苦手な人は無理せず、ひとまず「大船殿の十三名」が結成されました。
会の日程は参加可能の最大公約数、3月11日土曜日に決定。同期の軟庭部員が副校長というメリットを最大限に活かして、「15時大船駅南改札集合。栄光まで歩いて新校舎を見学。その後大船駅に戻って宴会」という企画となりました。
「大船駅南改札?改札1つじゃないの?しかも何十年も会ってないのに見つけられる?」と若干の不安な気持ちを抱えつつ、約束の少し前に着くと、すでに懐かしい顔が揃いぶみ。互いに照れくささを隠しながら、再会を喜びあった清水、高橋、成田、伴、石井(伸)の5名は、玉縄人・石井誠氏に先導され柏尾川にかかる歩道橋へ。整備された護岸。「もう、川溢れそう、早く帰れるはないんだね。」歩道橋の上から見る観音様、すごく距離が近い。新しいバスターミナルも辺りの風景を一変させている。「昔はここ何だった?ここは〇〇があったよね」と当時の記憶を辿りながら、栄光坂へ。部活帰りの栄光生と縦一列ですれ違い。「なんか歩道狭くなった?制服変わっていないね。いま何期だろう。」もうこの急坂は上がれないのではないかと思っていたけれど、みな意外に健脚。見慣れた校門前のスロープに着くと柳下副校長がお出迎え。
栄光生としてはまず聖堂にご挨拶。その後、中庭、教室。行く先々で副校長に質問攻め。渡り廊下から中央の階段を降りグランドへ。この階段はグランドからの風の通り道。前日に期末テストを終えたばかりの校内に生徒の影はなく、静かな栄光学園。ゆっくりと流れる時間。校舎正面の植え込みの木、少し高くなっていました。
右手の坂を下ると懐かしのテニスコート。陽の傾いた土曜のテニスコートは、まさにあの時の風景。心地よい風に誘われ、自然とラケットとボールを手にネットの向こうとこちらへ。かろうじてラケットには当たっても、ボールはネット超えるのがやっと。意図せずコートの隅にナイスショットとなり、全く乱打は続かず。「次回は試合しよう」との現ソフトテニス部顧問の厳しい提案に皆苦笑い。でも、ラケットにボールが当たる感触、音はとても心地よく、「白球ポンと打ちにけり」(伴喜生)。コートを出ると思い出すのは苦しかったランニング、筋トレ。「大廻りコース」をたどって、奥のテニスコート(写真1)、グリーンボードへ。ここも思い出いっぱいの場。クレイコートのライン引き。倉庫の炭カル(石灰)と塩カルを間違えて溶かして、「なんか熱くなったぞ」「全然、線ひけないぞ」はしゃぐ僕たち。そこに「お前ら何してんだ!危ないだろう!」先輩の喝。(解説:良い子の皆さん、真似しないでね。塩酸カルシウムは水に溶くと溶解熱を発し危険です。冬の北海道では融雪剤として高速道路に撒かれます。)
講堂の中も少し見学。薄緑の椅子、「だいぶ古くなったね」。すかさず「寄付お願いします」と副校長から(汗)。講堂前の階段。咲き終わった梅の木の横から見下ろす風景は42年前とはちょっと違ったけど、卒業式のあの日に並んだ皆の制服姿は今でも鮮明な記憶。「そういえば、バスケットリングがなくなってるね。」
校門前で笑顔の守衛さんに集合写真(写真2)をお願いし、坂をダラダラ降りて駅まで。軟庭部29期、部活後はいつも校門で集まってからダラダラ駅まで一緒に帰っていましたっけ。駅東口階段を降りた繁華街。ここは栄光とは別世界の雑然とした忙しない時の流れ。満員の中華料理店で乾杯。仕事を終え駆けつけた大森キャプテン、河北、宮崎の3名も加わり10名無事全員集合。キツキツに詰めて着席。互いの近況を伝え合うも、話はすぐに昔の思い出へ。ここでしか言えない昔の悪戯、失敗談、先輩や先生に叱られたこと、全部笑い話。個々の記憶をつなげると話が全て繋がり当時の本が書けそう。職場に戻ればお偉いさん方ばかりなのに、中学の時につけられたあだ名そのままで呼び合い、やっぱり栄光の友が一番いいなと再確認。自然と2次会に流れ、そこでは今回参加できなかったメンバー「彼らがいないのはやっぱ寂しい」と早くも次回の日程調整開始。軟庭部に途中から入って来てくれた人、途中で他の部に移った人、僕みたいに途中サボってばかりだった人、全てを仲間として包容してくれるのが29期軟庭部の仲間たち。次は「大船殿の一六名」として集結しましょう。気づけば、終電の時間。
ちなみに、私は札幌在住。「このためだけに来たの?」「うんそうだよ。勿論また次も来るよ。」皆を見送り、路地裏のビジネスホテルへ。翌日昼の便でまだ雪残る北海道に戻りました。
(文中 一部敬称略)

石井 伸明 (29期)

(写真2)左から 石井誠、柳下、清水、成田、伴、石井伸明、高橋

(写真3)左から 成田、柳下、清水、大森、河北、高橋、宮崎、石井伸、伴、石井誠