学園だよりアラムナイ88号「学園通信」より

1. 中3修学旅行

中3(68期)の京都への修学旅行が2月8日~10日に実施されました。CM作成、京都名産の製作体験、陶芸体験が課題でしたが、O君とK君のレポートを紹介します。

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「CM」 作成

O君

昨年まで班別行動の課題は壁新聞の作成を行っていましたが、今年から「CM作成」が新たな課題となりました。“中学生におすすめの修学旅行で行く京都(神社仏閣史跡編)"というテーマでCMを撮影すること。各班 1台iPadを貸し出し、撮影した画像・動画を材料に内蔵アプリiMovieで30秒の広告を作りました。ここまで聞くと、楽そうじゃん…と思うかもしれませんが、実は撮影の前段階が大変だったんです。2016年10月4日、初めて班で集まりCMの構想を練りました。こんなに早い段階から準備が始まりました。10月25日CMの絵コンテを作成。絵コンテというのは、CMの内容や流れを10枚ほどの絵で説明するもののことでCM作りには欠かせない作業です。締切日ギリギリまで焦っている班がかなりあったのではないでしょうか。11月8日各クラスで絵コンテ選手権のクラス予選を開催し、11月22日各クラスの精鋭たちによる本戦が小講堂で行われました。テレビで流れていそうなCMで勝負する真面目な班や、思わず笑ってしまうようなユーモア溢 れる作品を作る班など様々でとても面白かったです。年が明けて2月4日、旅行まであと4日、iPadの使い方講習会。ここで初めて生徒の手にiPadが渡 ります。そして修学旅行が始まり、1日目。2日目の班別行動の時間に予定していた撮影地に向かい、CMの材料を集め、 夜は編集作業と一般の人が映らないタイミングを待ったり、思ったように撮影できず予定が押したり、ハプニ ングはあったようです…。また、機械にはトラブルがつきもので、データが消えてしまい、夜遅くに旅館で撮影する羽目になってしまった班もありました。しかし、多くの班が旅行中に課題を終わらせることができたようで、 その点は良かつたかなと思います。 3月11日 にCM上映会を行い、優秀作品が決定します。作品は栄光祭で上映する予定です。是非、68期の生徒の自信作を見に来てください!

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B組クラス別行動

K君

B組のクラス別行動では、八つ橋作り体験をして、班別で嵐山に移動し、良彌というところで昼食を食べるというものであつた。クラス別行動の前日、僕らの調べ不足によって、宿から八つ橋体験をするところまでの移動に問題があることが発覚した。自分たちの想定していたバスが一本しか出ていなかったのだ。これによって、僕たちは4つのルートに分けて行くことにした。当日、ルートごとに出発して目的地に向かつたのだが、また問題が発生した。一つのグループだけ一向に来ないのだ。予定の9時になっても来ず、結局5分ほど遅れてきた。遅れてきた人に聞いてみると、バスの系統を間違えてしまったそうだ。全員集まって、ようやく八つ橋作り体験を始めることができた。八つ橋作りは、生地を作るところから始めた。生地には米粉、餅粉、砂糖、水を入れて、その生地を蒸し、蒸し終わったら生地にココアパウダーやニッキなどを入れると生地が完成する。その後、生地を正方形に切り、こしあんなどを中に入れて、たたんで八つ橋ができた。 思っていたよりも簡単にきれいに八つ橋ができたので楽しかった。見た感じ周りの人も割ときれいにできていたと思う。八つ橋作りを終え、班ごとに嵐山に向かった。嵐山に着くと雪が降っていて、とてもきれいな風景を楽しむことができた。先ほどのこともあって、移動を心配していたが、全員遅刻することなく良彌に来てくれたので一安心した。着いてからは少し時間があったので、各自お土産を買ったりしていた。昼食では、湯葉や豆腐などのさっぱりとしたものが多く、とてもおいしかった。 僕らのクラス別行動ではハプニングも多かったが、とても楽しかった。

2. 71期入学式

信仰者の1期生である71期の入学式が4月3日に挙行されました。69期H君の「在校生代表の言葉」を紹介します。

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71期生の皆さん、並びにご家族の皆様、ご入学おめでとうございます。在校生一同、心から歓迎いたします。 新入生の皆さんは、新しいスタートへの希望に胸を膨らませていますか?正直、不安な人もいるかもしれません。でも、大丈夫です。僕も2年前、凄く不安でした。 さて、不安があっても大丈夫ということを皆さんにわかっていただいたたところで、皆さんへ、僕が感じる栄光の、魅力的なところを紹介していきます。 まず、一つ目に僕が魅力を感じているのは、新校舎です。今年度から、僕たちの学ぶ校舎が新しくなります。栄光がこの地に降り立って53年たちましたが、初めての改築です。この校舎は栄光学園の卒業生が、設計なさいました。僕は、先だって作られた西棟を使って、落ち着いた木のぬくもりを感じることができました。新校舎でもそのぬくもりを感じることができると思うと、楽しみでうずうずしています。一緒に喜びをかみしめて大事に使いましょう! 二つ目は、他の学校にはなかなかない中間体操です。新たな校庭では、栄光の大きな特徴である中間体操が、毎日あります。2時間目と3時間目の間の15分休みになると、生徒はそろって上半身裸でラジオ体操第2をします。考えただけでもシュールですね。しかし、中間体操は雨や雪が降らない限り、必ず行われます。毎日です。と言っても実は、昨年度は新校舎の工事の影響で中間体操をするスペースが少なく、週3回でした。しかし、今年度からは毎日に戻ります。僕たちも正直大変ですが、実際、2年間中間体操をしていると、その15分間が特別な時間にも感じますよ(笑)。中間体操を楽しむ気持ちでやってみてください。 そして三つ目、僕が何より魅力を感じているのはこの学校の先生たちの個性豊かで、愛情深いところです。

その様子は、学習面でも、その他の学校生活でも感じることが出来ます。学習面では、先生たちは個性的で面白い授業をしてくださいます。例えば僕が昨年度受けた数学の授業では、問題を解いて正解するとポイントがもらえて、景品こそはもらえませんが、友達と競い合ったり、分からないところを教え合ったりしました。理科の授業では生徒一人一人が考えて作成した秤を、なんと定期試験で使いました。歴史の授業では、先生の説明をクラスの皆で静かに聞いたご褒美のような形で、先生が板書をしている間は自由時間になっていました。このように、栄光学園には自由度の高い授業が多いので皆さんもきっと楽しめると思います。

3. 第70回栄光祭

5月13日~14日に学園最大のイベントである栄光祭が新校舎で開催されました。実行委員長である67期S君の感想を紹介します。

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「みんなありがとう!」

栄光祭を終えて今一番伝えたい言葉です。今まで一緒に栄光祭を作り上げてきて僕を支えてくれた幹部のみんな、栄光祭の成功に向けたくさんの準備をしてきてくれた実行委員のみんな、それぞれの催し物で栄光祭を盛り上げてくれた栄光生のみんな、本当にありがとう!

そもそも、僕が実行委員長になったのは、先輩方が栄光祭を作り上げていく姿を見てきて、自分も先輩方のように最高の栄光祭を作ってみたい!と思ったからでした。自分が実行委員長になった直後は、先輩方の栄光祭を超える最高の栄光祭を作ろうと意気込んでいました。しかし、いざ自分がなってみると先輩方が作ってきたものは本当に偉大で、それを超えることは簡単なことじゃなくて、途中で何度も挫けそうになりました。でも、フィナーレで先輩方が見た景色を見てみたいと思い、頑張りました。いざ、自分が実行委員長として迎えた栄光祭当日は想像以上でした。たくさんのお客さんが僕たちが作り上げた栄光祭に来てくださり、楽しんでいただくことができて本当にうれしかったです。そして、フィナーレでステージから見た景色は一生忘れることができません。

僕たちが幹部になったのは去年の11月、第70回栄光祭の準備が始まってから半年が経ちました。冬休みまでは幹部でひたすら話し合いをして、冬休みが明けたら実行委員会が発足して準備が始まりました。だけど、校舎に入ってみないとできないこともあって…、本格的に準備が始まったのは春休みからのような気がします。この半年間は一瞬で過ぎていって、でも本当に中身の濃い楽しかった半年間でした。

今年の栄光祭は新校舎で初めての栄光祭でした。4月まで新校舎に自由に入ることはできず、分からないこともたくさんあり、春休みまでは毎日のように図面と向き合っていた気がします。装飾などについても制限が厳しくなってしまい、様々な面で制約もかかってしまいました。しかし、それぞれの催し物が知恵を絞って、その中でもできることを探し、より良いものにしようとする姿を見て、栄光生は本当にすごいなと思いました。

そして、今年の栄光祭では大きく2つの事を心がけて準備をしました。一つ目は「新校舎を活かした栄光祭」です。せっかく新校舎で初めての栄光祭なのだから、その特徴を生かしたものを作りたいと思いました。もう1つは「新校舎の制約に負けない栄光祭」です。新校舎という点にはデメリットもあり、装飾や設備利用などにたくさんの制約がありました。でも、その制約によってやりたいことをあきらめるのではなく、その中でどのように自分たちがやりたいことをするかを考えるようにしました。

しかし、栄光祭の直前になっても決まっていないことなどもあり、本番に間に合うのかといった不安もありました。また、新校舎で初の栄光祭なのに失敗したらどうしよう、来場者が少なかったらどうしよう、などといった不安やプレッシャーもありました。

でも、いざ本番を迎えてみたらその不安は杞憂でした。土曜日が雨だったこともあり、当日まで不安でしたが、結果的に2日間で15023人もの方が栄光祭に来てくださり、本当に良かったです!そして、たくさんの方に今年の栄光祭はよかったということを言っていただけてうれしかったです。特に、「新校舎を活かした栄光祭でよかった」「新校舎での制約がありながら、上手に工夫していた」など、僕たちが心がけてきたことを感じていただけたのが本当にうれしかったです。

栄光生は半年間「新進気鋭」をスローガンに掲げて準備をしてきました。栄光生が作り上げた新進気鋭さを感じていただくことができ、文化祭という分野において新しい風を吹かせることができたと思います。

今まで一緒に栄光祭を作り上げてきて僕を支えてくれた幹部のみんな、それぞれが実行委員や催し物などで栄光祭を盛り上げてくれた栄光生のみんな、僕たちを支えサポートしてくださった教職員の方々、僕たちを支えてくださった保護者の皆様。本当にたくさんの方々に支えられて第70回栄光祭を成功させることができました。

第70回栄光祭に関わってくださったすべての皆様、本当にありがとうございました!

4. 科学の甲子園全国大会

全号で紹介した県大会で6連覇を達成し出場した科学の甲子園全国大会ですが、3月につくば市で開催され、筆記協議第2位、総合順位5位入賞を果たしました。

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内山 正樹 (9期)