4月8日、73期、182名の入学式が行われました。下表に示す通り、応募者数、受験者数、実質倍率ともに過去5年間で最高の値です。新校舎効果でしょうか。
年 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | 入学者数 |
---|---|---|---|---|---|
2015 | 666 | 640 | 278 | 2.30 | 186 |
2016 | 636 | 611 | 264 | 2.31 | 184 |
2017 | 713 | 690 | 259 | 2.66 | 184 |
2018 | 749 | 711 | 286 | 2.49 | 188 |
2019 | 882 | 845 | 263 | 3.21 | 182 |
科学技術振興協会(JST)が主催する科学の甲子園で栄光学園チームは昨年度、念願の初優勝を遂げたことは90号に記載されております。
今年度も大健闘、総合で第2位。参加した68期(高3)、69期(高2)の皆さんの報告から抜粋します。毎年活躍しているのは出場者の実力もさることながら、校内の選抜などサポート体制の強みがあるようです。
TM君 (68期)
全国大会への道は、県大会突破から始まります。我らが栄光学園は、これまで7年連続で制覇し、全国大会の常連校です。
県大会には物理・化学・生物・地学・数学・情報の6科目の知識や思考力を問う筆記競技と、正確・安全・素早く実験や工作を行う実技競技の2つがあります。1チーム8人の団体戦で1校2チームまで出場できるので、夏休み直前の校内選抜試験で、これらの科目や工作技術に優れていると認められた16人が選ばれ、県大会に出場しました。
会場は横浜国立大学で、筆記競技が去年の10/28、実技競技が11/18に行われました。県内から22校32チームが出場しました。結果は、総合成績第2位が栄光学園Aチーム、そして第1位は栄光学園Bチーム!県大会8連覇を達成し、第8回科学の甲子園全国大会の、神奈川県代表になりました。
MT君 (69期)
科学の甲子園には毎年事前開示の競技があります。今年のお題は、前輪と後輪を持ち、自立走行する二輪車を製作するというもの。その二輪車がいかにはやく30m走行できるかを競いました。
事前準備では「自立できる」に到達するまでに苦戦しました。ジャイロ効果をうまく利用しなければなりません。どこの学校も苦戦したようです。半分のチームは競技当日までにうまく自立するものを作ることができず、走行すらできなかった状況です。
栄光チームも車体が自立したのは競技一週間前です(汗)。自立に成功した後は、手回し発電機の回す速さ・回数の調整とスタートの練習の繰り返しでした。
栄光の機体は、違う人がそれぞれ作っていた、細くて安定して自立できる車体と安定して自立できるジャイロ機構のバランスを組み合わせたらうまくできたという感じで、団体戦ならではの成果だったと思います。
ダブルダッチってお分かりですか。2本のロープを使って行う縄跳びです。向かい合った2人の回し手が、両手のロープを半周ずらせて回す中を、跳び手が色々な技を交えて跳ぶというもの。現在、全米で人気のスポーツの一つとなり、若者、子ども達を中心に世界に広がっています。わが国では1996年に日本ダブルダッチ協会が発足し、その普及活動を行っています。
栄光学園体操部のダブルダッチ班のRoyal Illusionは、今回68期、69期の混成チームです。3月に東京で行われたダブルダッチ・ジャパンファイナル2019でスピード、パフォーマンスの両部門で優勝、さらに8月3日、八王子市で開催されたワールド2019で見事、両部門とも優勝を勝ち得ました。快挙です。ジャパンファイナル優勝時点のメンバーの声(抜粋)をお聞きください。
MI君 (69期)
今までは69期だけでチームを組んでいたのが、初めて先輩とご一緒しました。やはり先輩は上手で、練習時の雰囲気面でも助けられました。直前にメンバー一人が怪我で欠員、そのために演技を作り変えるというアクシデントもありました。
しかし、試験期間中も毎日練習を積み重ねて演技を完成させ、さらに色々な方に助言をいただき、例年より遥かに完成度が高まったと思います。実際、大会当日も不安は少なく、ワクワク感を感じていました。
進路進学委員会が4月11日時点で把握しているデータは以下の表の通りです。
5月11、12の両日、栄光祭が催されました。半年に及ぶ準備、選挙による幹部選出など、大変な力の入れ具合で、まさに栄光生活における一大イベントの位置づけです。実行委員長を務めた竹内君の感想から抜粋します。
栄光祭実行委員長 ST君 (69期)
皆さんご存知の「切り開く」という意味を持つスローガン「Hack」に沿って、第72回栄光祭を裏方としてサポートしてまいりました。
栄光祭の「成功」とは何なのでしょうか? これは幹部選挙が始まる前から、最後まで悩まされた一つの疑問でした。来場者数を増やすことでしょうか?先生方の求める栄光祭を行うことでしょうか? 自分にはどちらも本質的な栄光祭の成功とは思えませんでした。一方で、明確な答えが当日まで出せませんでした。
しかし、栄光祭当日にお客様を案内する栄光生、食品を売る栄光生、催し物でお客様を魅了する栄光生、フィナーレで泣く幹部を見て「栄光祭は成功したな」と感じました。つまり、栄光生という集団、あるいは各人の魅力を発揮している場に栄光祭がなっていれば、それは栄光祭の成功です。特別な技術や技能ではなく、打ち込んだモノをそれぞれの形で表現し、来場者の方々に何か感じ取って頂けたかだと思います。
八木 英樹 (9期)