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学園だよりアラムナイ94号「学園通信」より

1.2019年度 68期 卒業式

学校長のことば(抜粋) 望月 伸一郎

68期のみなさん 卒業おめでとうございます。
今日、ここに卒業式を行うことができましたこと、本当にうれしく思います。
新型コロナウィルスの影響で、式典を行うことが難しくなるのではないかと心配していましたが、とにかく今日、卒業証書をお渡しでき、卒業していく68期の元気で立派な姿に会えて本当によかったです。

さて、68期の諸君は、高校1年の時に学園創立70周年をむかえ、栄光学園の長い歴史の中でも、3種類の校舎を生徒として体験した数少ない学年でありました。
中学に入学し、最初の1年半の間は3階建ての旧校舎で学園生活を送り、中学2年の2学期から中3の終わりまではプレハブの仮設校舎で、そして高校1年から今の新しい校舎で学園生活を送ってきました。
同じ学校に通っているのに、ほぼ2年ごとに学習の環境が大きく変わるという、ある意味とても不安定な学校生活だっただろうと思います。栄光祭や体育祭などの学校行事はもちろん日常の部活動などでも、環境の変化とそれへの対応ということが、君たちの学年の課題でした。
そしてさらに今日は、新型コロナウィルス対応のために、高校3年生だけの出席という、これまたおそらく栄光学園始まって以来の卒業式となりました。

君たち68期という学年を迎えてきた環境は、変化のない穏やかなものなどでは決してなく、常に大きな変化と大きな課題に満ちている、そんな宿命だったのかもしれません。しかし、環境がどんなに変わっても、68期はそれに適応し、そのなかで学園生活を大いに楽しみ、大切なことを学び、自らを成長させ、今日のこの日を迎えるまでになりました。

卒業生のことば(抜粋) 68期 MT君

集団行動という言葉を聞いたことがあるでしょうか?各種の組織・集団が同一目標の下に、規律ある行動をすることを指すのだそうです。68期では、残念ながら概念として存在することができなかった言葉の一つです。
68期は各々の間で今やることやある特定のことに対する熱量の差が大きすぎて、まとまるということがあまりなかったように思います。一見悪いことのようにも聞こえますが、僕はこのようにバラバラでぐちゃぐちゃな人たちが集まっていたからこそ、この学年の一人で本当によかったなと今強く感じています。
それぞれがユニークすぎて、学年全員で一致団結して何かをやるということはそこまで多くなかったように思います。その代わり、それぞれの人がそれぞれ違う場所でいろいろなことを知らぬ間にやっています。科学の甲子園や数学甲子園での優勝、英語スピーチ大会での優勝、書道やソフトテニス、ダブルダッチでの好成績など、各自が同時多発的にいろいろなことをやっているのがこの期の特徴です。

教職員やご父母の皆様、こんな個性の飛び出た、まとまりのない僕たちを最後まで温かくサポートしてくださり、本当にありがとうございます。今日、この学校を卒業し、皆が新しい世界へと一歩踏み出していきます。それぞれがそれぞれのやり方で、信じている道を切り開いていくと思います。10年後、20年後の将来、68期のみんながどんなユニークなストーリーを織りなしているのかどうか楽しみに待っていてください。最高の68期の仲間たちと巡り合わせてくれたこの学校に感謝を捧げ、卒業の挨拶とさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。

68期卒業式

2.今年度の進学状況

進路進学委員会が4月28日時点で把握しているデータは以下の通りです。

年度別大学別合格者数

年度別大学別進学者数

八木 英樹 (9期)