2022年7月25日（月）－29日（金）
今年の夏休みの序盤、ヨーロッパのマン島で開催された国際言語学オリンピック2022に参加し、団体戦で銅メダルを獲得しました。
僕は中学2年生の時に部活の先輩に誘われて初めて国内予選に参加し、3年目となる高1の時にJOL銀賞を獲得し初めて国内2次予選に駒を進めました。年度を跨いで今年の4月に行われた二次予選では、問題が例年より難化しており手応えはあまり良くなかったですが、日本8位に滑り込み、見事に代表を勝ち取りました。
言語学オリンピックでは例年、5つの大問に6時間の制限時間の中で取り組む「個人戦」と、個人戦よりはるかに難しい1つの問題を4人チームで4時間かけて解く「団体戦」が行われます。
個人戦では、第1問では20点中19点を獲得するなど善戦しましたが、他の問題は詰めの甘さや経験不足からあまり点が取れず、3点差で努力賞を逃す結果となりました。世界の壁は高い。
団体戦では、満州語に関する問題が出題され、文法がよく似た日本語の話者であることに少し罪悪感を感じながらもかなりスムーズに解き進めることができました。扱われたテーマが満州文字、数詞、文法、語彙など多岐にわたっていたため、分担して分野ごとに解く作戦が功を奏しました。
僕は満州語で書かれた満州語の辞書を分析して単語の意味を調べる課題を担当しましたが、なんとかチームに貢献できたと思います。
今大会では個人戦での入賞こそ叶いませんでしたが、団体戦では日本初となるメダルを獲得できたため非常に満足しています。また、他国代表との交流を持つことができ、非常に有意義な体験で、楽しかったです。
（72期 S君）
