歴史・文学散歩等々力渓谷と史跡巡り

実施日:2017年11月18日 (土曜日)

より多くの方が参加できるように毎回曜日をずらして計画しています。
当日は曇天でしたが、東急線等々力駅に集合時刻に集まった8名でスタートしました。午後からは時々小雨に見舞われましたが、予定通り実施いたしました。
等々力駅から歩いて3分ほどの、「ゴルフ橋」たもとの広場で参加者自己紹介の後、早速渓谷に降りました。
等々力渓谷は武蔵野台地の南端を谷沢川が侵食してできた約1キロの23区内唯一の渓谷で、東京都指定名勝に指定されています。
参加された2期正木孝虎様は昭和29年よりこの近くに住まわれていましたので、昔の渓谷の姿を語ってくださいました。
渓谷に沿って遊歩道を下ると、左手の崖地に古墳時代から奈良時代にかけての横穴群が見られました。3号横穴古墳は完全な形で保存され、入り口に近づくと、自動的に電気がつきガラス越しではありますが、 河原石を敷き詰めた玄室を見ることができました。
この渓谷には多くの湧き水がみられ、渓谷中ほどの「不動の滝」には かつて霊場として修験者も訪れていたそうです。滝の横の石段を登り真言宗「等々力不動尊」を訪れました。本堂は総檜造りの立派なもので桜の季節は賑わうそうです。
再び渓谷に降り、下流に進むと、丸子川と合流し住宅地となります。流れに沿って進むと多摩川の土手にぶつかり、さらに丸子川の上流に向かうと「善養蜜寺」に着きました。
山門の階段下で巨大な1対の石像が迎えてくれます。現在世界中で5つしかないほど珍しい、「かいだ」と呼ばれる火除けの神獣を型取ったものだそうです。本堂は鴟尾がのる立派なもので、カヤの大木が茂る境内には多くの石像もあったようですが、雨が降り出し早々に退出しました。
環状8号線の外側にあたる、野毛大塚古墳を中心に整備された玉川野毛公園を抜け、皆で環八沿いのそば屋で昼食を済ませました。
午後、小雨は止みませんでしたが、住宅地を進み上野毛カトリック教会を訪れました。この教会はカルメン修道会が設立し、私が栄光学園在職中に生徒の黙想会に利用させていただいた懐かしいところでした。
「五島美術館」の正門前を通り、横浜の聖光学院の姉妹校「セントメリー、インターナショナル スクール」の角を曲がり、江利チエミのお墓のある「法徳寺」、三味線のバチの形をした猫塚のある「行善寺」を巡りました。
玉川通りをくぐるトンネルで抜け、最後の目的地である「玉川大師」と呼ばれる 真言宗「玉眞院」に着きました。創建は大正時代だが、地下には100メートルにもなる、仏の胎内をかたどり300体の石仏をめぐる地下道がありました。
丁寧な案内書をいつも作り、案内して下さる三春さんに皆でお礼を述べて、予定通り3時半に二子玉川駅で解散いたしました。

大島 弘尚 (14期)