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歴史・文学散歩浄智寺から深沢の旧跡を訪ねる

実施日:2020年11月25日(水)

北鎌倉駅に集合した3期〜21期栄光卒業生9名とご家族2名にて7kmほどを5時間掛けて鎌倉の尾根歩きと旧跡巡りを楽しみました。 2019年11月27日の弘明寺地区巡り散歩以来1年振り今回コロナ対策を弁え施した上での歴史文学散歩となり皆の期待大きく心身に満ちていました。
始めの2時間は小雨のもとでの行進となったり山道では急峻な場所も幾つかあったが声掛け合い落伍者なく無事乗り切りました。鎌倉中央公園の池では小魚を狙うカワセミやじっと身動きせず獲物を待ち伏せするアオサギの姿を観察でき感激しました。
紅葉はイチョウが散り始めでモミジは赤と緑の混在した眺めを楽しむことが出来ました。公園では鈴なりのマユミの実やマムシ草の赤い実を見つけ念の為スマホアプリで即座に名前確認したりマユミの新芽はテンプラで美味いとかマムシ草の根には毒あり注意とか話が弾みました。
今回訪問したのは鎌倉五山の四位浄智寺を起点に天柱峰、葛原岡神社、鎌倉中央公園、御霊神社、大慶寺、等覚寺、梶原景時の墓所、陣出の泣き塔、洲崎古戦場の碑です。この中では鎌倉幕府の栄衰に関わる旧跡に特に注目しました。
葛原岡神社は鎌倉時代後期の公家日野俊基を祀ってます。討幕を計画したとして1331年に捕らえられ翌年6月に葛原ケ岡にて処刑されたが明治天皇により名誉回復と階位あげられ神社が建立されたものです。
鎌倉幕府終焉の地となった洲崎古戦場の碑文は1333年5月新田義貞の攻めに対し鎌倉方は赤橋守時を大将に迎撃し戦闘すること60数回に及んだものの敗れ90余人が自害したと記載してます。また洲崎から持ち運んだ五輪塔が多数供養されてるのが等覚寺で暫し瞑目しました。
鎌倉市深沢には寺分(てらぶん)1丁目〜3丁目と命名された約0.7平方kmの地区が存在し南北朝時代から戦国時代に大慶寺の寺領があったことに由来してます。また大慶寺の樹齢700年のビャクシン2本は鎌倉市の天然記念物に指定された樹木で年月を超えた生命力に感嘆しました。
コロナ禍を乗り越えて2021年3月30日の歴史文学散歩にて小石川後楽園、伝通院、礫川公園を歩こうと確約し散会しました。

近藤 二郎 (12期)

集合写真(2020年11月25日)