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歴史・文学散歩名刹池上本門寺から文士村を歩く

実施日:2022年4月26日(火)

21年度4回目の予定でしたがコロナの沈静化を見定め1ヵ月延期で実施いたしました。参加予定者の皆様にはメールで事前通知ができましたが、当日の天気予報は芳しくなく、10名の参加にとどまりました。
東急の池上駅前に集合し、池上本門寺を目指し門前町の風情が残る街並みを抜けると、加藤清正が寄進したと言われる96段の階段が現れました。我々は右手のエレベータに乗り、仁王門から大堂に向かう広場で集合写真を撮りました。この名刹は、日蓮聖人が身延山から病気療養のため常陸に向かう途中にこの地でなくなり(1282年)、「日蓮聖人ご入滅の地」として法灯を伝えています。江戸時代には幕府の庇護もあり大伽藍を形成していましたが、昭和20年4月の大空襲によりほとんど焼失してしまいました。
復興した大堂・本殿めぐり日蓮聖人の御廟所に着く頃には小雨が降り出し、裏手の墓地を進むと「力道山の墓」にたどり着きました。彼は昭和30年代にプロレスブームを巻き起こしたが急死し、田浦世代の栄光生には白黒テレビでの懐かしい人物でした。
この山を下り、本門寺公園を巡る頃には本降りになってきたので、昼食は川端龍子記念館階下のベンチでとってから見学しました。この記念館は日本画壇巨匠川端龍子の文化勲章受賞を記念に建てられ(1963年)、現在は大田区立となっており、屏風のように連なる大型の作品が並び見応え充分でした。
記念館から続く600メートルの通りは「馬込桜並木公園」と呼ばれ、桜の満開の時期には「馬込文士村桜まつり」が開催されるれそうです。この一帯は大正末期から昭和にかけて多くの文化人が居住し、互いに交流しながら芸術活動を行ったと言われ、多く史跡、記念館がありましたが、残念ながら雨のため諦めて、地下鉄西馬籠駅で解散いたしました。
同窓会事業部の企画としての「歴史文学散歩」は2013年度まで11年間故金子省治先生のご案内に続き、前同窓会事務局長であった三春勝正氏(6期)にお願いし、年4回のペースで企画してきました。20年度はコロナの為、1回しか実施できませんでしたが、21年度は2回延期しましたが、4回実施できました。平日の実施ですので、現役の方はなかなか難しいかもしれませんが、半日だけでも参加なさる方もいらしゃいますので、ご参加ご検討ください。
今後も、より多くの卒業生、ご家族、関係者のご参加を期待いたします。今回のように延期の場合もありますので、参加希望の方はぜひ同窓会事務室に事前にお申し込みください。

大島 弘尚 (14期)

力道山のお墓