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歴史・文学散歩鎌倉五山ほかの紅葉と古刹を訪ねる

実施日:2022年11月24日(木)

前日の冷たい雨とは打って変わり、まさに「小春日和」というべき晴天に恵まれ「歴史文学散歩」11月の例会が24日、開催されました。
テーマは「秋の鎌倉五山と史跡を歩く」
コース

円覚寺~浄智寺~建長寺~(鶴岡八幡宮・中食)~寿福寺~浄妙寺
+報国寺+華頂邸

総勢16名の元栄光健児、なかには私より先輩なのに半袖の猛者もいて(年寄りの冷や水?)、午前10時、勇躍北鎌倉駅を出発、最初の目的地、円覚寺へ。
好天に加え、折からのNHK大河ドラマの影響で平日にも拘わらず観光客多く、更にコロナ収束にともなうインバウンド緩和で外国人観光客の姿もチラホラ、鎌倉の狭い歩道、車道、ともに渋滞。

鎌倉五山とは禅宗のひとつ、臨済宗の寺々のこと。
鎌倉幕府の庇護をうけて、当時新興の鎌倉仏教の一角を占め、庶民、新興武士階級の信仰を集めていたそうな。
禅宗なんていうと壁に向かって只管打坐、己の心と対話、真理を探り、世俗に交わらず修行三昧、隻手の声を聴き、沢庵ポリポリ、お茶漬けさらさら、質素を旨とするつましい宗教をイメージしますが当時の禅宗、のみならず仏教、おしなべて権力者(=武士階級)と仲良しこよし、現在では考えられないような「政治と宗教」の癒着があったようです。
いえ、現在でも癒着はあるようですが。(#^^#)

近年、鎌倉の観光地化に伴い小町通り~八幡様の俗化、著しいものがありますが訪れた鎌倉五山に関するかぎりまだそこまで汚染されておらず、すこしの安堵。
段々に設えた広い庭園、配された木々の葉が赤、オレンジ、黄、見事に色づき綾をなし、錦秋と呼ぶにふさわしい景色、そうした庭園に散在する伽藍のなかに仏たち、ある者は立ちっぱなし、ある者は座りっぱなし、1000年ちかく動かずに祈りの姿勢をキープ、有難いことでございます。

もうすぐ、私もそちらにお邪魔するのでその時はヨロシク、手を合わせてご挨拶。
でもわたしの来し方を振り返れば煩悩具足、めでたく極楽浄土に行けるか不安。
いや、うろ覚えでは確か仏教には善人なおもて往生す、「悪人正機」という、私好みの有難い言葉があったはず、なんとか入れてもらえないかしら。
同行していた仏教に詳しい同期、加山に聞いたれば、「悪人正機」は親鸞、浄土真宗、ここは臨済宗だからダメだ。
と言われザンネン、極楽浄土へ行くのは諦めました。

そんなこんなで歴史散歩・鎌倉五山、わたしは初参加だったので歩けるか不安でしたが無事踏破。
次回3月さくらの頃、小石川後楽園が早くも楽しみです。

小笠原 睦 (14期)

集合写真於いて円覚寺

円覚寺入口

円覚寺境内

八幡宮大イチョウあと