栄光OBフォーラムが2015年に引き続き2016年も東京で開催されました。2015年度は平日夕刻の開催でしたが、2016年度は11月6日日曜日の開催となりました。
会場の東京ガーデンパレスには、100名を超えるOBが集い、第1部は「人を繋ぐ、社会を繋ぐ~栄光卒若手起業家の挑戦」というテーマのパネルディスカッションに、あいおいニッセイ同和損害保険副会長 鈴木久仁氏 (17期)、NPO法人クロスフィールズ代表理事 小沼大地氏 (49期)、株式会社エマリコくにたち代表取締役 菱沼勇介氏 (49期)、栄光学園望月伸一郎校長にご登壇いただき、モデレーターとしてテレビ朝日政治部記者 中丸 徹氏 (42期)による進行のもと、若くして起業したお二人の実績や体験としての苦労された点などの貴重な話をうかがうことができました。会場では特に若手OBたちが真剣に耳を傾ける様子が目につきました。
第2部の懇親会では徳山哲平氏 (46期)のマジックショーや、吉澤伸明氏 (19期)によるサッカー部OB会の活動報告、花井勝三氏 (12期)による野球部OB会活動報告がなされました。また林 直人副校長による新校舎建設状況のご紹介と創立70周年事業募金委員長 徳永良輔氏 (1期)からの募金活動についてのお話しをいただき、懇親会は盛会の内に終了いたしました。
パネルディスカッションに登壇いただいた小沼さんと菱沼さんのご感想をご紹介します。
事業部・広報部
大変僭越ながら、栄光OBフォーラムにて若手代表として登壇する機会を頂戴した。私自身がNPO法人を創業するに至った経緯や、事業にかける想いをお話するとともに、パネルディスカッションでは世代を超え様々なトピックで対話をさせて頂いた。
私がお伝えしたメッセージは、若い世代のOBや現役生向けには「枠にとらわれない挑戦をして欲しい」ということであり、先輩方に対しては「そうした若手の挑戦を思い切り応援して欲しい」ということだった。
正直、こうした場でお話するということで、普段より少し背伸びした気持ちでお話したつもりだった。が、高校時代の私を知る望月校長や、当時の野球部顧問であった壱岐指導部長からは、「小沼はちっとも変わらんな」という感想を壇上で頂いた。曰く、向こう見ずな挑戦をする姿勢や、目上の人にも臆せず意見をぶつけるという姿勢は、高校時代から何も変わっていないそうだ。お二人には、そのことを裏付ける、私自身も覚えていないような数々の恥ずかしい高校時代のエピソードまで披露して頂いた。
二人の恩師にこうしてやり込められることを通じて、栄光学園という教育の現場がいかに生徒に対して本気であり、人の本質を見抜いた教育を実践しているかということを、身をもって体感する機会となった。
最後になったが、今回はこのような、あらゆる意味で貴重な機会を頂戴したことを、関係者の方々に改めて深く御礼申し上げたい。
小沼大地 (49期)
フォーラムでパネラーのコンビを組んだ小沼大地とは、栄光学園の同期で野球部にともに所属し、大学も同じ一橋に進んだ。一橋大学ではお互い不真面目な学生だったからか、あまりキャンパス内で会うことはなかったが、ラクロス部主将の浮名はいつも学生食堂などで耳にするところだった。
(このフォーラムの所感には、きっと小沼は真面目なことを書くだろうから、少し茶化してみました。)
東大でなくて一橋大という時点で、進学校的王道から外れているわけだが、さらに小沼は青年海外協力隊へ行き、私は商店街の空き店舗活用を企画するという、いわばアウトサイドな道へと逸れていった。そして、結局、若い時のアウトサイドな経験というのが、その後の人生にものすごく影響を与えていることは間違いない。
その意味では、「余計なこと」の多い栄光学園の学園生活というのは貴重だった。私の場合、高校時代に中学の野球部の監督代行をさせてもらった。のみならず、フィリピンに留学させてもらったり、同好会を作って雑誌を編集したり。喫茶「アロマ」の店長として2日で100万円を売り上げたこともあった。(そのことを当時の担任だった望月先生(現校長)が覚えていらっしゃったのが、フォーラムでもっとも印象的な出来事だった。)
そんな奥深さというか器の大きさが、栄光学園の教育を特徴づけているのではないかと、あらためて感じたフォーラムだった。
僕は栄光生には真面目な生き方な奴が多いなあ、と思う。不真面目なのが正解ということではないけど、こっちもなかなか面白いものですよ。
菱沼 勇介 (49期)